あとがき
「ねぇねぇ、これ見て!」
今朝、ニタニタしながら
つぶれた指のマメを見せる次男。
照れながらも誇らしげないい顔。
どうやら週末のはじめての稲刈りでできたようだ。
新しい環境、新しい挑戦が
ちょっと苦手なうちの次男。
これまでの4回の淡河訪問でも
田植えで泥に入ることもできず
下見で川に入ることもできず
稲刈りも前日まで渋っていたほど。
そんな次男が、、、
青い空、金色の稲穂を前にして
汗を垂れ流しながら
他の誰にも負けないほどの勢いで
夢中で稲を刈り、夢中で穂を運んでいた。
このマメは、そんな5歳児の勲章。
大人にできること。
できるできないは別として
子どもに多くの体験の機会をつくること。
それをじっと見守ること。
「ねぇねぇ」の声に寄り添うこと。
誇らしげな顔に笑顔で応えること。
そうすれば、、、
その体験は子どもたちにとって
きっと特別なものになるのだろう。
きっと大きく育ててくれるのだろう。
つぶれたマメがそっと教えてくれた。