yori cafe

親はほっと、子はわくわくする西宮の親子カフェ

手触りのある体験

淡河で米作りやそうめん流しを行う
里山親子じかん2018』の素敵なチラシを
タッグを組むつるまき農園の鶴巻さんが
さっそく作ってくださいました。
GW明けからカフェにも設置しています。

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その中でも出てきた
『手触りのある体験』という言葉。
気に入ったのでちょっと記事を書いてと依頼。
鶴巻さんらしいストレートなメッセージが届きました。


『手触りのある体験をつくる』

「手触り」という言葉は、里山や農村に住んでいるとよく聞かれる言葉で、僕自身もとても好きな言葉です。
里山でのこうした活動が良いかどうかは、特に明確な根拠があるわけでも、テストの点に現れるものでもありません。
でも確実に、人としての根幹をなすものだと思っています。

便利なシステムが次々と生まれ、仮想の世界が広がり、きっと10年、20年先に社会に出る子どもたちも、その大きなうねりの中で生きていくことでしょう。
こうした流れは抗えるものではなく、ましてや否定するものでもありません。

一方で、どこまでいっても、人は、服を着て寒さを凌ぎ、生き物を食べて飢えを凌ぎ、身体を休める家を持って雨風を凌ぎながら生きる生き物でもあります。
それらは、天から降ってくるものではなく、誰かの手によって作られていたり、命をいただいているものです。

パソコンやスマホで完結することが彼らの世界観のすべてであってはいけない。
手で触り、感触を確かめ、ものづくりをする。
里山をめぐる環境は何一つ思い通りにいかないことを知り、勝ち負けではなく、折り合いをつけるという感覚を知る。
そういう感覚を持った上で、ロジカルな思考や深い洞察ができるような、そんなバランスが取れた人になってほしいなと願っています。
それは子どもだけでなく、きっと僕たち大人も忘れかけている感覚なのかもしれません。

この活動は、何もかもを用意しているテーマパークやイベントではありません。
子どもも学び、大人も学び、みなで里山での親子の時間を形作っていきます。

手触りのある体験を、共に。

(鶴巻耕介ブログより)

※『里山親子じかん2018』予約受付中!